設計提案例 - 祈りの場を風景に

デザインコンセプト

名称:そわかの杜ランドスケープ(和洋折衷/オープン)

祈りの場を風景に

小樽市の歴史ある寺院 徳源寺 境内に整備した樹木葬墓所のランドスケープです。
自然の中で静かに故人を偲ぶことができる場所として、植栽や石材、園路を計画し、庭園としての景観と墓所としての落ち着きを両立させました。
北海道の地場素材や石材を取り入れながら、寺院の静かな雰囲気と調和する「杜」の空間を構成しています。
本計画では、ランドスケープのデザイン・設計から施工管理、施工まで一貫して担当し、空間全体の質と統一感を大切に整備しました

小樽にゆかりのある素材で仕上げました。

小樽にゆかりのある素材で仕上げました。

この樹木葬墓所では、小樽の歴史や風土を感じられる空間づくりを大切にし、地域にゆかりのある素材や植栽を取り入れて計画しました。石材には小樽軟石や札幌軟石を使用し、港町の歴史を感じさせるガラスの浮き玉、北海道の建築文化を支えてきた江別レンガなどを組み合わせ、地域性のある景観を構成しています。
植栽も小樽の自然に調和する樹木や草花を中心に整え、これまで地域で培ってきた歴史や植物への理解を活かしながら、自然と文化に包まれた新しい形の公園墓所として整備しました。

新しい墓所のあり方を目指したランドスケープ

新しい墓所のあり方を目指したランドスケープ

近年、墓じまいやお墓の管理など将来への不安が社会的な課題となる中、その一つの解決方法として樹木葬墓所が注目されています。本計画では、従来の「墓地」というイメージにとらわれず、訪れるたびに心地よく過ごせる環境の中で、自然に手を合わせ祈りを捧げられる場所づくりを目指しました。
ご先祖様だけでなく、大切なペットへの想いも含めて静かに祈ることができる場となるよう、徳源寺 の住職と丁寧に打ち合わせを重ねながら計画を進めています。
自然・景観・祈りが調和する、新しい時代の公園墓所としての可能性を持つ空間を目指しました。

軟石とガラス

軟石とガラス

このランドスケープでは、小樽の歴史を象徴する素材を取り入れ、土地の記憶を感じられる空間づくりを行いました。港町小樽の文化を象徴するガラスの浮き玉は、小樽のガラス文化の礎を築いた 浅原硝子製造所 が、現在全国で唯一製造を続けているものです。

また、小樽の街並みを支えてきた小樽軟石は、石造倉庫の解体現場から分けていただいた石を再活用しています。
こうした歴史ある素材を取り入れることで、小樽の時間や文化を感じられる景観をつくりました。

徳源寺の本堂の裏山に設置した墓所はバリアフリー対応は必須の中かなり試行錯誤の上作り上げることができました。
写真に写っています福井県の笏谷石で作られた33観音と小樽市塩谷の33観音様も皆様に拝見お祈りできるよう新たな場所に移動させていただきました。

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