E様からのご要望はイメージと必要なものだけ聞き取りをしたのち、多少予算に合わせた変更はあったものの
ほぼ、最初のイメージでお任せといった感じの現場でした。
ポイントは物置前の限られた空間をいかに演出できるかをしっかり考慮したうえでのデザインとなりました。
これからはじまるE様家族の物語を刻んでいく舞台となるよう思いを込めデザインしました。
正面に配置した北見の北黄石の石積は本物が醸し出す重み存在感があり、来る方を迎え入れるようにデザイン
配置としました。むしろこの存在感があればほかは構造物はシンプルなもので充分まとまるものとなっています。
また植栽との相性も良く、主役の建物より主張することなく良い相乗効果となり、まとまったと言えます。
余市の冬は雪も多く海が近いことから風も強いです既存の駐車場は玄関から離れており
カーポートを設置する際にその位置には悩みました。結果、風を考慮しバックパネルを
着けたカーポートを建物い被ることなく既存の駐車場に配置し、冬場の除雪+雪堆積
を考慮しカーポートから玄関前まではフラットの空間で枕木を配置し機能的にまとめました。
奇抜で派手さはないですが自然素材と植栽を前面に出したデザインはその分飽きのこない温か味のあるものでまとめました。
むしろ年月が経つにしたがって、その空間になじみ味わい風合いが出てくると言えます。この中でインターロッキングのみ疑似製品ですが、これは耐久性やフラットな安定性があり歩きやすさを考慮して採用したパエリアという石畳風インターロッキングで、不思議と天然素材に溶け込んでなじんでいるといえ全体に違和感なくまとまりました。
前は少しデザイン的にまとめましたが、庭部は芝で思い切り遊べ、畑を作りを楽しむという希望からほんとうにシンプルにまとめました。